■ ワークショプ・レクチャーin大分県立美術館

2018年1月27日、大分県立美術館の教育普及グループが企画したワークショップ「植物をめぐる7つのお話」で講演をする機会を得た。 このシリーズは、大分県の植物、染色、工芸品、薬草、ガラス彫、などの7題のお話を毎月専門家から聞く会である。そのパンフレットを図1に示す。 このパンフレットはジャバラ式で、各講演者と講演内容が紹介してある。私は、その4の「電子顕微鏡で視る植物の世界」というテーマで話をすることになった。 あらかじめ美術館から大分の植物を送っていただき、これを観察した結果も報告することにした。
大分市は始めての訪問であった。駅から少し歩いた大通り沿いに、白い大きな建物があり、それが大分県立美術館であった。中に入ると天井が高く広いホールがあった。 そこには大きな風船と人体の彫刻が配置されていた。 後ろに移っている椅子と比較すると、その大きさが分かる。館内には比較的大きな部屋が多く用意され、イベントがしやすいように工夫されていた。

午前中、榎本さんはじめ3人の教育普及グループのスタッフの皆さんと打ち合わせ、持ち時間の3時間の進め方を話し合った。

図1 パンフレット 図2 ホールの大風船 図3 ホールの大彫刻
図1 パンフレット 図2 ホールの大風船 図3 ホールの大彫刻


スタッフの皆さんは大変手際が良く、瞬く間に会場がセットされた。約50人の聴講者があるようだ。 始めに、走査電子顕微鏡の原理を簡単に説明し、私の自宅の電子顕微鏡コーナーも紹介した。 次に、今までの活動の様子を紹介し、ホームページの小さな発見コーナーで紹介した、タンポポの綿毛、ゼラニュームの受粉、ラベンダーの匂い袋、ツクシの胞子など、 生物分野の話題を紹介した。

図4 講演の様子1 図5 講演の様子2
図4 講演の様子1 図5 講演の様子2

図6 講演の様子3 図7 講演の様子4
図6 講演の様子3 図7 講演の様子4


休憩時間には今まで作成したステレオ写真を観察してもらった。 初めての方はなかなか慣れず、時間がかかったが、そのうち、見えた、すごい、という声が聞けた。 またあらかじめ作成して送っておいた原稿を美術館で印刷して大きなパネルにしていただいていた。 それを、絵画のように三脚に立てかけていただいた。お陰で、見栄えの良いパネル展示になり、皆さんに見ていただけた。

後半は、大分で見られる植物を観察した内容を紹介した。 畳の表にする大分特産の七島藺や、染料に用いるという日本茜やサフラン、その他桐の種、ランタナ、クサコアカソなど、 今まで知らなかった植物を観察した結果を紹介した。 今回の観察は私にとっても大変興味深かった。これらについては、後日、小さな発見コーナーで報告するつもりである。

図8 ステレオ観察 図9 パネルの見学
図8 ステレオ観察 図9 パネルの見学


美術館から送られてきた植物を観察した結果をパネル展示した。

図10 大分の植物を観察した結果のパネル
図10 大分の植物を観察した結果のパネル


今まで撮影した画像を作品のようにパネルにしていただいた。

図11 今まで観察したSEM像
図11 今まで観察したSEM像


三脚にセットされると、何か絵画のようで、見栄えが良くなっていた。

大分美術館教育普及グループのFace Bookを見ていただけると分かるが、教育普及グループの活動の活発さには驚いた。 毎日、何らかのイベントが計画され、子供から老人までが常に熱心に参加されている。大分の文化の高さが分かる。関係者の熱意に頭が下がる。
後日、参加された方が書いてくださったアンケートを見せていただいた。 身近な植物にもいろんな美しさや機能があることに驚いたという感想が多かった。 さらに、今度は昆虫などを観察した内容を是非紹介してほしいという要望も多かった。 大変うれしいご意見である。ちょっと遠いが、いつか、昆虫の秘密を紹介するため、大分を訪問したい。
皆さん、お世話になりました。またお会いしましょう。

参考ウェーブ

大分美術館のホームページ:http://www.opam.jp/


大分美術館教育普及グループのFace Book::https://www.facebook.com/OPAMeducation


                   −完−




タイニー・カフェテラス支配人 文ちゃん

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